“けいらん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ケイラン
語句割合
鶏卵76.9%
蕙蘭15.4%
雞卵7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
津田のぜんには二個の鶏卵けいらんと一合のソップと麺麭パンがついているだけであった。その麺麭も半片の二分ノ一と分量はいつのまにか定められていた。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
前に対食をあざけった女等が、趙に玄機の寂しがっていることを話すと、趙は笑って「蘋也飄蕩ひんやへうたう蕙也幽独けいやいうどく」と云った。玄機はあざなを幼微と云い、また蕙蘭けいらんとも云ったからである。
魚玄機 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
大工の馬が雞卵けいらん十四箇を踏みつぶした。昨夕は、うちの馬が脱出して、隣(といっても随分離れているが)の農耕地に大きな穴をあけたそうだ。
光と風と夢 (新字新仮名) / 中島敦(著)