“くりん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
九輪76.9%
苦輪23.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
清澄の茂太郎は、ハイランドの月見寺の三重の塔の九輪くりんの上で、しきりに大空をながめているのは、この子は、月の出づるに先立って、高いところへのぼりたがる癖がある。
大菩薩峠:23 他生の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
今まで五重塔の九輪くりんに、最後の光を残していた夕陽が、いつの間にやら消え失せてしまうと、あれほど人のにぎわってた浅草も、たちまち下闇したやみの底気味悪いばかりに陰をくして
歌麿懺悔:江戸名人伝 (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
四生ししょう苦輪くりんを廻らんことを
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)