“くみつ”の漢字の書き方と例文
カタカナ:クミツ
語句割合
組付100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
片方がいきなり椅子を掴んで投げつけた、身を沈めてそらす、「畜生‼」といいざま飛礫つぶてのように組付くみついた。
黒襟飾組の魔手 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
何者か知らぬが、不意に庭から飛び込んで来たので、忠一は早くも背後うしろから組付くみついた。重太郎はいらって振放ふりはなそうと試みたが、此方こなたも多少は柔道の心得があった。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
ガバと組付くみつくのを、かいくぐったお鳥の双腕は、もう一度郷太郎の胸をドンと突くと、三千石の御大身ともあろうものが、他愛もなくよろけて庭石の上へ、したたかに尻餅を突いてしまったのです。
裸身の女仙 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
ず飛びかかって男の腰に組付くみついた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)