“くちべに”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
口紅76.0%
唇紅16.0%
口臙脂8.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
安ものの固くなつた口紅くちべにや、歯のかけた赤いくしが並んでゐる。ゆき子はこの様子を見て、相変らず浮気な男だと思つたであらうと、苦笑した。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
ハルミが、べっとりと唇紅くちべにのついた吸いかけのひかりを置いて、立って行った。
睡魔 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
豆菊は、笹色ささいろに光る口臙脂くちべにから、その紅さを、顔じゅうにちらして
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)