“くちなしいろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
梔花色25.0%
山梔子色25.0%
山梔色25.0%
梔子色25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ひろ梔花色くちなしいろ上衣うはぎはおりたる
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
あはれこの梔花色くちなしいろの明りこそ
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
一人は西の方の築地ついじたたずみ、一人は東寄りの角の築地のかげに立っていた。一人が山梔子色くちなしいろの狩衣をつけていれば、一人は同じ山吹色やまぶきいろの折目正しい狩衣を着ていた。
姫たちばな (新字新仮名) / 室生犀星(著)
お民は山梔色くちなしいろの染め糸を両手に掛けている。おまんがすこしずつ繰るたびに、その染め糸のたばはお民の両手を回って、順にほどけて行った。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
梔子色くちなしいろ綾織金紗あやおりきんしゃの羽織をかさねて白い肩掛かたかけ真赤まっかなハンドバックを持ち、もう一度顔を直すつもりで鏡の前に坐った。
ひかげの花 (新字新仮名) / 永井荷風(著)