“くいかた”のいろいろな漢字の書き方と例文

語句	割合
喰方	66.7%
食方	33.3%

喰方

身寄親戚（たより）がないと思っていゝ気に成って、私が年を取ったもんだから女狂いなんぞはじめ、今になって見放されては喰方（くいかた）に困るから、これだけ金をおくれ、出て往（い）きますから

怪談牡丹灯籠：04 怪談牡丹灯籠 (新字新仮名) ／ 三遊亭円朝(著)

誠にどうも番頭（ばんつ）さん、実ア盲じゃアごぜえません、けれども旅で災難に遭いまして、後（あと）へは帰れず、先へも行（い）かれず、仕様が有りませんから、実は喰方（くいかた）に困って此方（こちら）はお客が多いから

菊模様皿山奇談 (新字新仮名) ／ 三遊亭円朝(著)

食方

お前とは年も違うし、お弟子は下（さが）り、世間の評判になってお座敷もなくなり、仮令（たとえ）二人で中よくして居ても食方（くいかた）に困るから、お前はお前で年頃の女房を持てば

真景累ヶ淵 (新字新仮名) ／ 三遊亭円朝(著)

武士「我々は浪人者で食方（くいかた）に困る、天下の力士と見かけてお頼み申すが、路銀を拝借したい」

真景累ヶ淵 (新字新仮名) ／ 三遊亭円朝(著)

旦那が達者のうちお賤に己が死んだら食方（くいかた）に困るだろうから、死んでも食方の付く様にといって、実は根本（ねもと）の聖天山（しょうでんやま）の手水鉢（ちょうずばち）の根に金が埋めて有るから、それを以（もっ）てと言付けて有るのだ

真景累ヶ淵 (新字新仮名) ／ 三遊亭円朝(著)