“ぎんばん”の漢字の書き方と例文
語句割合
銀盤100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かつ、朝廷の賜餐しさんには馴れ、街の銀盤ぎんばん玉杯ぎょくはいにも飽いているから、どんな歓待とて、彼の舌や眼を驚かすには足らない。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
みきった天心に、皎々こうこうたる銀盤ぎんばんが一つ、ぽかッとうかび、水波渺茫すいはびょうぼうかすんでいるあたりから、すぐ眼の前までの一帯の海が、限りない縮緬皺ちりめんじわをよせ、洋上一面に、金光が
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)
花の楼台ろうだいには、楽手がくしゅや歌姫がならび、玻璃はり銀盤ぎんばんの卓には、珍味が盛り飾られて、朝野の貴紳があらゆる盛装を競ッていた。中でも、一きわ目につく貴公子は、どういう身分のお人なのか
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)