“ぎよれん”の漢字の書き方と例文
語句割合
御輦100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ぢやによつて今度の先手さきては、今まゐりながら「れぷろぼす」に仰せつけられ、帝は御自おんみづから本陣に御輦ぎよれんをすすめて、号令をつかさどられることとなつた。
きりしとほろ上人伝 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
人波に腰をまれながら、とある大名小路の辻に立ちすくんでしまうたに、折よくそこへ来かかつたは、みかど御輦ぎよれんをとりまいた、侍たちの行列ぢや。
きりしとほろ上人伝 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
乱離骨灰らりこつぱひになつたのと、「あんちおきや」の同勢が鯨波ときの声を轟かいて、帝の御輦ぎよれんを中にとりこめ、雪崩なだれの如く攻めかかつたのとが、かんはつをも入れまじい、殆ど同時の働きぢや。
きりしとほろ上人伝 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)