“きりい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
斫入66.7%
斬入33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
十二月の十四日の夕に良兼の手の者は発して、首尾よく敵地に突入し、風の如くに進んで石井の営に斫入きりいつた。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
然し其時の闘は如何にも突嗟とっさに急激に敵が斫入きりいったので、氏郷自身までやりを取って戦うに至ったが、事済んで営に帰ってから身内をばあらためて見ると、よろい胸板むないた掛算けさん太刀疵たちきず鎗疵やりきずが四ヶ処
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
文治はかねて大伴の道場に斬入きりいるは義によっての事でございまして、身を棄て、義を採ります。
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
大伴の家へ人を廻して様子を聞くに、今夜は兄弟酒をんで楽しむ様子だから、今夜こそ斬入きりいって血の雨を降らせ、衆人の難儀を断とうという、文治郎斬込きりこみのお話に相成ります。
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)