“きょまん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鉅万66.7%
巨万22.2%
虚慢11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
資産しんだいはむしろ実家さとにもまさりたらんか。新華族のなかにはまず屈指ゆびおりといわるるだけ、武男の父が久しく県令知事務めたるに積みしたから鉅万きょまんに上りぬ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
家に巨万きょまんの富があって、多額な学資の仕送りを受け得る青年子女は言うまでもない。私のように旅費さえ充分でない極貧ごくひんのどん底にあるものまでも東京へ、東京へと、東京に引き寄せられる。
虚慢きょまんないやしさをたたえているすべた女に、これからという男のわかれ道をこうされて。
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)