“きょくちょく”の漢字の書き方と例文
語句割合
曲直100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
子供が事柄ことがらについて判断を下すを見るに、事の曲直きょくちょく、物の善悪をそのままに見ることはほとんどなく、たいがい頭から好ききらいという立場から判断する。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
線の曲直きょくちょくがこの気合の幾分を表現して、全体の配置がこの風韻ふういんのどれほどかを伝えるならば、形にあらわれたものは、牛であれ馬であれ、ないしは牛でも馬でも、何でもないものであれ、いとわない。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
しかして男子としてむべきはこの種のゆうを有したからで、国がやや進歩し、法律をもって善悪曲直きょくちょく判別はんべつする時代にいたっても、依然としてなお匹夫ひっぷゆうとうとばれ
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)