“きょうざ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
興醒60.9%
興覚30.4%
少々興醒4.3%
興冷4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
というひどく興醒きょうざめの現実的の心配ばかり彼に言ってやるので、彼も面白くなくなったか、私への便りも次第に少くなって来た。
佳日 (新字新仮名) / 太宰治(著)
全く興覚きょうざめてしまって、神経を悩む病人のように、そんなことをぶつぶつ口の先に出しながら拳固にぎりこぶしを振り上げて柳沢をつつもりか、どうするつもりか、自分にも明瞭はっきりとは分らない
うつり香 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
それだけではない、似たような告げ口を幾たびとなく聞き、安宅はすっかり興冷きょうざめた気分になった。彼はさえを妻にしたいと思った。
滝口 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)