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きょうざ
ふりがな文庫
“
興覚
(
きょうざ
)” の例文
旧字:
興覺
要するにサタンという言葉の最初の意味は、神と人との間に水を差し
興覚
(
きょうざ
)
めさせて両者を離間させる者、というところにあったらしい。
誰
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
全く
興覚
(
きょうざ
)
めてしまって、神経を悩む病人のように、そんなことをぶつぶつ口の先に出しながら
拳固
(
にぎりこぶし
)
を振り上げて柳沢を
打
(
ぶ
)
つつもりか、どうするつもりか、自分にも
明瞭
(
はっきり
)
とは分らない
うつり香
(新字新仮名)
/
近松秋江
(著)
まことに、身も
蓋
(
ふた
)
も無い
興覚
(
きょうざ
)
めた話で、まるで赤はだかにされたような気持であるが、けれども、これは、あなどるべからざる説である。
鉄面皮
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
「それっきり」という感じは、あなたに遠ざけられ捨てられるという不安ではなく、私のほうで
興覚
(
きょうざ
)
めて、あなたから遠のいてしまいそうな感じなのです。
風の便り
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
彼等
(
かれら
)
のその醜いケチな根性が、どんなに僕たちの伸び伸びした生活をむざんに傷つけ、
興覚
(
きょうざ
)
めさせている事か。
正義と微笑
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
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美濃は
興覚
(
きょうざ
)
め顔に、「まあ、そんなところさ。」椅子から立ちあがって部屋の中を歩きまわり、「追い詰められた人たちは、きっときっと血族相食をはじめる。」
古典風
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
白々しく
興覚
(
きょうざ
)
めの宿命の中に寝起きしているばかりであります。
ろまん灯籠
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
術者は、少し
興覚
(
きょうざ
)
めた。
ろまん灯籠
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
興
常用漢字
小5
部首:⾅
16画
覚
常用漢字
小4
部首:⾒
12画
“興覚”で始まる語句
興覚顔