“きょうさつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
恐察50.0%
凶煞12.5%
叫殺12.5%
嬌殺12.5%
驚殺12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あらゆるものに耐えておいで遊ばすものと恐察きょうさつしておりますれば……同じ憂いと同じ目的は抱いても、人見と行動をともにすることは、拙者の節義がゆるしません
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いわゆる凶煞きょうさつが出現したのである。わたしの親戚のという家でも、その夜二羽の鴨を得たが、その歳に弟が死んだ。思うに、昔から喪に逢うものは無数である。
人馬は汗にぬれ、草は血に燃え、一進一退、叫殺きょうさつ、天に満つばかりだった。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
においこぼれる口もとのみを前垂れで受けながら、こういって栄三郎を見上げた澄んだ瞳には、若いたましいを嬌殺きょうさつしないではおかないものがあった。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
脚に車を穿き、口から火煙を噴き、異様な咆哮すら発して、前へ進み、横へまわり、縦横無碍むげに馳け廻って、生ける虎、豹、狼などをも、その魁偉かいいな姿に驚殺きょうさつを喫せしめたのであった。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)