“きぬずれ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
衣摺83.3%
衣擦16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
支膝つきひざのまま、するすると寄る衣摺きぬずれが、遠くから羽衣の音のちかづくように宗吉の胸に響いた……畳の波に人魚の半身。
売色鴨南蛮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
二人連れでどんどん飛んで行くうちに、パーシウスは、彼のすぐ傍に衣摺きぬずれの音が聞えるような気がしました。
そう思って、彼は軽い失望を感じながら、きびすを返そうとした時だった。階段の上から、軽い靴音と、やさしい衣擦きぬずれの音と、流暢りゅうちょう仏蘭西フランス語の会話とが聞えて来た。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
階段の上から、軽い靴音と、やさしい衣擦きぬずれの音と、流暢な仏蘭西フランス語の会話とが聞えて来た。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)