“きたおうみ”の漢字の書き方と例文
語句割合
北近江100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこから小手をかざしてみると、うッすらとした昼霞ひるがすみのあなたに、若狭わかさ三国山みくにやま敦賀つるが乗鞍のりくら北近江きたおうみの山々などがまゆにせっしてそびえている。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「もとよりだろう。北近江きたおうみ六郡、あわせて三十九万石の本城支城が、そう将棋だおしに陥ちるはずはない」
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
藤吉郎秀吉ひでよしは、北近江きたおうみ小谷おだにの城から一小隊の部下と、小荷駄こにだすこしをひきいて、きょう岐阜に着いた。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
八月の末、二十五、六日の頃には、信長はもう北近江きたおうみ小谷おだにをかこむ虎御前山とらごぜやまの陣地へ、帰っていた。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ここ久しく、藤吉郎は北近江きたおうみの山間に陣して、転戦また転戦、やや小康を得た時でも、各地に奔命して、身にいとまもなかったが、こんど浅井、朝倉の平定を機として、信長は
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)