“かんべえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
勘兵衛50.0%
官兵衛37.5%
鐶兵衛12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それを見届けて、松屋より二三町先の方、馬借ましゃく勘兵衛かんべえうちへ頼んで、又右衛門は見張る事にした。松屋の近くの宿では泊れぬから、仕方無しに馬問屋へ頼んで、腰をおろしたのである。
鍵屋の辻 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
官兵衛かんべえは眼をさました。とたんに自分のえりくびをつよくたたいて、ひさしの裏を赤い眼で見あげた。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その夜、故郷の江戸お箪笥町たんすまち引出し横町、取手屋とってや鐶兵衛かんべえとて、工面のいい馴染なじみって、ふもとの山寺にもうでて鹿しかの鳴き声を聞いたところ……
眉かくしの霊 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)