“からさわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
空騒50.0%
涸沢30.0%
空躁10.0%
空騷10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
我輩わがはいなぞは天下国家をどうするとかこうするとか、無闇むやみに粗大な迂闊うかつな問題にばかり空騒からさわぎをして自分の腹の中を治める事が出来なかったのです。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
ぐられたとこが多い、「今夜の泊まりはあすこだ」と霧のもつれ合っている間から、涸沢からさわの谷底を眼の下に見て、嘉代吉が指さす、その霧のぴしゃぴしゃささやぐ間を
谷より峰へ峰より谷へ (新字新仮名) / 小島烏水(著)
例令たとえこの創業そうぎょうの一年が、稚気乃至多少の衒気げんきを帯びた浅瀬の波の深い意味もない空躁からさわぎの一年であったとするも、彼はなお彼を此生活に導いた大能の手を感謝せずには居られぬ。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
「『空騷からさわぎ』のおさらへに過ぎません。あなた方、離れてゐて下さい。でないと腹を立てゝどうするか分りませんよ。」