トップ
>
涸沢
>
からさわ
ふりがな文庫
“
涸沢
(
からさわ
)” の例文
旧字:
涸澤
自分たちの仲間では、この
涸沢
(
からさわ
)
の
岩小屋
(
いわこや
)
が大好きだった。こんなに高くて気持のいい場所は、あんまりほかにはないようだ。
涸沢の岩小屋のある夜のこと
(新字新仮名)
/
大島亮吉
(著)
刳
(
え
)
ぐられたとこが多い、「今夜の泊まりはあすこだ」と霧のもつれ合っている間から、
涸沢
(
からさわ
)
の谷底を眼の下に見て、嘉代吉が指さす、その霧のぴしゃぴしゃささやぐ間を
谷より峰へ峰より谷へ
(新字新仮名)
/
小島烏水
(著)
むかしスペイン人の典獄が住んでいた
官舎
(
デスパチョ
)
、将校宿舎、将校集会所、附属炊事場などのある平濶な丘へつづき、一方は岩肌に電光形に型付した小径を降り、広い
涸沢
(
からさわ
)
をひかえた谷底の
ノア
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
涸沢
(
からさわ
)
岳(北穂高岳)、東穂高岳などの穂高群峰を、尾根伝いに走って、小槍ヶ岳(新称)、槍の大喰岳を登り、槍ヶ岳から蒲田谷へ下りて、硫烟のさまよう焼岳を雨もよいの中に越え
谷より峰へ峰より谷へ
(新字新仮名)
/
小島烏水
(著)
石ばかりの
涸沢
(
からさわ
)
を行くと、蒼黒い針葉樹に交って、白樺の葉が、軟らかに絵日傘に当るような、黄色い光を受けて、ただ四月頃の初々しい春の感じが、森の空気にただよっている、その若葉がくれに
谷より峰へ峰より谷へ
(新字新仮名)
/
小島烏水
(著)
“涸沢(涸沢カール)”の解説
涸沢カール(からさわカール)は、長野県松本市安曇にある日本有数の氷河圏谷である。
(出典:Wikipedia)
涸
漢検1級
部首:⽔
11画
沢
常用漢字
中学
部首:⽔
7画
“涸”で始まる語句
涸
涸渇
涸々
涸沼
涸谷
涸底
涸渓
涸澤
涸燥
涸裂