“官舎”のいろいろな読み方と例文
旧字:官舍
読み方割合
かんしゃ66.7%
デスパチョ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それを発見したのは、早起きをしてがけっぷちで遊んでいた官舎かんしゃの子供たちだった。それからみんなに知れわたって、騒ぎは絶頂ぜっちょうに達した。
鞄らしくない鞄 (新字新仮名) / 海野十三(著)
半分こげたり、びしょびしょにぬれたりした焼け残りの荷物といっしょに、ぼくたち六人は小さなはなれでくらすことになった。御飯は三度三度官舎かんしゃの人たちが作って来てくれた。
火事とポチ (新字新仮名) / 有島武郎(著)
むかしスペイン人の典獄が住んでいた官舎デスパチョ、将校宿舎、将校集会所、附属炊事場などのある平濶な丘へつづき、一方は岩肌に電光形に型付した小径を降り、広い涸沢からさわをひかえた谷底の
ノア (新字新仮名) / 久生十蘭(著)