“からごろも”の漢字の書き方と例文
語句割合
唐衣100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「聞いたような名だがどこが珍しい」——「〽泉嘉門の珍しさは、なんにたとえん唐衣からごろも、錦の心を持ちながらも、襤褸つづれに劣る身ぞと、人目に見ゆる情けなや、ころは神無月かんなづきの夜なりしが、酒を ...
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
唐衣からごろも君が心のつらければたもとはかくぞそぼちつつのみ
源氏物語:06 末摘花 (新字新仮名) / 紫式部(著)
そうして、ひとりのあでやかな上臈じょうろうの立ち姿がまぼろしのように浮き出て来た。柳の五つぎぬにくれないの袴をはいて、唐衣からごろもをかさねた彼女の姿は、見おぼえのある玉藻であった。
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)