“かみかわ”の漢字の書き方と例文
語句割合
上川100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
昔、十勝とかち方面から夜盗の一団が上川かみかわアイヌの部落を襲うべく、山を越えて石狩川の上流にいかだを浮べて流れを下って来た。
えぞおばけ列伝 (新字新仮名) / 作者不詳(著)
昨日石狩岳いしかりだけに雪を見た。汽車の内も中々寒い。上川かみかわ原野を南方へ下って行く。水田が黄ばんで居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
石狩国上川かみかわ地方で。
上川かみかわ原野を一目に見て、旭川の北方に連塁の如く蟠居ばんきょして居る。丘上おかうえは一面水晶末の様な輝々きらきらする白砂、そろ/\青葉のふちかばめかけた大きな檞樹かしわのきの間を縫うて、幾条の路がうねって居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)