“かちざむらい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
徒侍50.0%
徒士16.7%
徒歩侍16.7%
徒歩士16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「カチ」は徒侍かちざむらい、普通にオカチというやつである。徒士とも書き、歩行とも書くように聞いている。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
藩の徒士かちざむらいのひとりで、市内から早川の方へ寄った下河原にお住いで、一時、根府川ねぶかわ関所番を勤められたこともあったようであります。
徒歩侍かちざむらい、目明し、草履取ぞうりとり、槍持、御用箱なんどがバラバラと走って来て式台に平伏した。
名君忠之 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
そして、その後方に、久光が、同じ姿をして、徒歩士かちざむらいを、左右——茅葺の屋根、軒下に釣るした、いろいろのもの、道傍へ、軒下へ寄って、小さくなっている百姓などを、微笑で眺めつづけていた。
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)