“かすがい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
84.0%
春日井8.0%
鎹釘8.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
巨材の木口こぐちには、かすがいを打って、かすがいには、綱がくくり付けられてある。その綱に、三十人余りの老人や女やわらべがつかまって
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
春日井かすがいの部落で、早起きな野鍛冶のかじの家が開いていたのを見つけ、そこで鍛冶場の掃除を手伝い、そこの飼牛かいうし二匹を曳いて、草を飼わせ、また、裏へまわって、水瓶みずがめいっぱい、水汲みをしてやったので
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そうしているうちに鍛冶たんや兵が鉄碪かなとこや鉄の足環を持ちだしてきて、囚徒兵の足の鎖付けがはじまった。三尺ばかりの鎖のついた足環を両方の足に嵌め、鎹釘かすがいをハンマーで打ち締める。
ノア (新字新仮名) / 久生十蘭(著)