“かしんこじ”の漢字の書き方と例文
語句割合
果心居士100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いながらにして百里の先をも見とおす果心居士かしんこじの遠知のじゅつ、となりの部屋へやに寝ている竹童ちくどうのはらを読むぐらいなことはなんでもない。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ひとりは心外道人しんがいどうじんゆずり、果心居士かしんこじの流れをくむ幻術、それに対して犬丸のほうは、悪鬼ラセツがつかうという天竺てんじく(今のインド)流の妖術。
幻術天魔太郎 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
果心居士かしんこじは、なにも聞かないうちに、すべてのことを知っていた。八幡船ばはんせん伊那丸いなまるをうばわれたことも、巽小文治たつみこぶんじの身の上も。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「それは教えもしよう、が、修業はなかなかむずかしい。私の体得した術というのは、そのむかし、果心居士かしんこじという道人が、大明国だいみんこくにわたって、神仙から習得したといわれている、幻術の一種じゃ。私はそれから三代め」
幻術天魔太郎 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
ふたりはこれから、比叡山ひえいざんをこえ、八瀬やせから鞍馬くらまをさして、みねづたいにいそぐのらしい。いうまでもなく果心居士かしんこじのすまいをたずねるためだ。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)