“かきわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
掻分84.0%
書割12.0%
書分4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
巡査は進んで熊笹を掻分かきわけると、年の頃は五十ばかりの坑夫ていの男が、喉を突かれて倒れていた。巡査も驚いた。の人々も駈集かけあつまった。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
お前は多分気づかなんだであろうが、あの石段は芝居の書割かきわりの様に上部程狭くなっている上に、階段の一つ一つも、気づかれぬ程度で、上に行く程高さや奥行きが短く出来ているのだ。
パノラマ島綺譚 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
明治芸人鑑めいぢげいにんかがみ」と題して俳優音曲おんぎよく落語家の人名を等級別に書分かきわけたもの、又は、「新橋芸妓評判記しんばしげいしやひやうばんき」「東京粋書とうきやうすゐしよ」「新橋花譜しんばしくわふ」なぞ名付なづけた小冊子もある。
虫干 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)