“おんてき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
怨敵94.4%
御敵5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかればすなわち、かつは神道の冥助めいじょにまかせ、かつは勅旨の旨趣しいしゅを守って、早く平氏の一類を亡ぼして、朝家ちょうけ怨敵おんてきを退けよ。
……しかし、そのT子の昔の情人は、二人とも二十年来の……否、宿命的の仇讐あだがたき同志であった。人情世界の怨敵おんてき、学界の怨敵同志であった。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「うふ、とうとう降参か、智恵のねえ奴は気の毒なものさね。……よしか、話すから聞きねえよ。俺の目差す御敵おんてきは第一が黄金第二が女よ」
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「聞いた聞かぬは二の次とし、将軍様真筆のご遺言状、殿の御敵おんてきの桑名侯、松平越中守様のお手なんどに。………」
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)