“おりえぼし”の漢字の書き方と例文
語句割合
折烏帽子100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一塊は恐ろしくとがっている、そうして四辺あたりに山もないように、この全体が折烏帽子おりえぼし形に切ッ立って、壁下からは低い支脈が、東の谷の方へと走っている、能呂のろ川があの下から出るのだと
白峰山脈縦断記 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
狩衣かりぎぬ差貫さしぬきようのもの、白丁はくちょうにくくりばかま、或いは半素袍はんすおう角頭巾かくずきん折烏帽子おりえぼし中啓ちゅうけい、さながら能と神楽かぐらの衣裳屋が引越しをはじめたようにゆるぎ出すと、笛と大拍子大太鼓がカンラカンラ
大菩薩峠:22 白骨の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
それまでの闕腋けってき折烏帽子おりえぼしを止めにして普通の金釦きんボタンにしてしまった。初めに闕腋を恥かしがったのが、今度はこんな金釦になってつまらないという気がしてならなかった。
美術学校時代 (新字新仮名) / 高村光太郎(著)