“おほかはぐち”の漢字の書き方と例文
語句割合
大川口100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
江戸時代にさかのぼつてこれを見れば元禄九年に永代橋えいたいばしかゝつて、大渡おほわたしと呼ばれた大川口おほかはぐち渡場わたしば江戸鹿子えどかのこ江戸爵抔えどすゞめなど古書こしよにその跡を残すばかりとなつた。
水 附渡船 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
荷船の帆柱と工場の煙筒のむらがり立つた大川口おほかはぐちの光景は、折々をり/\西洋の漫画に見るやうな一種の趣味にてらして、此後このごとも案外長くある一派の詩人をよろこばす事が出来るかも知れぬ。
水 附渡船 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)