“おとく”の漢字の書き方と例文
語句割合
汚涜100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
剣道の奥義おうぎを会得するために念々修業しております、しかるにあの娘たちは淫卑いんび猥雑わいざつ、けがらわしき言動を以てわれわれを悩まし、神聖なる草庵を汚涜おとくいたします
似而非物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
むす子の存在の仲介によって発展した事情に於て××××……それを母の本能が怒ったのだ、何物の汚涜おとくも許さぬ母性の激怒が、かの女を規矩男から叱駆しっくしたのだ。
母子叙情 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
又よしや一時純潔な交のようなものが出来ても、それはきっと似て非なるもので、その純潔は汚涜おとく繰延くりのべに過ぎないだろう。所詮そうそう先の先までは分かるものではない。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)