“おくればせ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
後馳66.7%
遲馳33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
我部屋へ戻りてから、始めて、後馳おくればせ憤然やッきとなッて「一生お嫁になんぞ行くもんか」と奮激した。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
すずしき眼よりあふるる処へ、後馳おくればせの伯爵悠々と参りたまい
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
しさうだとすると、苾堂に遣るこの遲馳おくればせの年始状を書いたのは、始て托鉢に出た翌月であらう。此手紙は二月十九日の日附だからである。
寿阿弥の手紙 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)