“おくれば”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
後馳83.3%
遅馳16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
後馳おくればせにつかつかと小走こばしりに入りましたのが、やっぱりお供のうちだったと見えまする、あのお米で。
政談十二社 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
瞳も離さないで視めたお妙が、後馳おくればせに会釈して
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
周囲の人は、皆この重要な刹那を黙会もくゑして、殆ど息もしないでゐる。併し卓の下の端にゐる小さいオスワルドは、遅馳おくればせにスウプを啜つてゐる。
祭日 (新字旧仮名) / ライネル・マリア・リルケ(著)