“おおど”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
大戸61.1%
大扉33.3%
大太鼓5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
郊外の朝顔売りは絵にならない。夏のあかつきの薄いもやがようやくげて、一町内の家々が大戸おおどをあける。店を飾り付ける。水をまく。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
鐘が鳴りやむと、玄関の大扉おおどが閉った。椅子にいる顔が、いっせいに薄闇のなかに沈み、天井から釣りさがった大枝燭台と内陣の蝋燭の火が、浮きたつような明るさでゆらめきだした。
我が家の楽園 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
二番太鼓の大太鼓おおどのほうを二つ目の私が打つことになったのですが、このときに私の打った大太鼓がたいそう本筋だと席亭からほめられて、そのために今度は二つ目でなく
初看板 (新字新仮名) / 正岡容(著)