“おおてつびん”の漢字の書き方と例文
語句割合
大鉄瓶100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大鉄瓶おおてつびんがかかっているし、お茶の用意も一通り出来ている。それに、お弁当がちゃあーんと備えられていることを知りました。だが、誰もほかの人の気配はない。
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
火鉢の灰かきならし炭火ていよくけ、芋籠いもかごより小巾こぎれとりいだし、銀ほど光れる長五徳ながごとくみがきおとしを銅壺どうこふたまで奇麗にして、さて南部霰地なんぶあられ大鉄瓶おおてつびんをちゃんとかけし後
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
きびを煮ている鍋を下ろして、大鉄瓶おおてつびんとかけかえ、小鳥籠を前にしてぼんやりと、火にあたっているところへ、村田寛一が、胸に弥蔵やぞうをこしらえながら、ブラリとはいって来ました。
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)