“おおつ”の漢字の書き方と例文
カタカナ:オオツ
語句割合
大津100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
このあたりで名物という大津おおつの牛が柴車しばぐるまいて、今や大橋を渡って来る。その柴の上には、が風流ぞ、むらさきの露のしたたる菖蒲の花が挟んである。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
長岡郡ながおかぐんの国府に在任していた国司などが、任期を終えて都へ帰って往くには、大津おおつさきと云う処から船に乗って、入江の右岸になったこの地をさして漕いで来て、それから外海そとうみに出て
宇賀長者物語 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
まず大津おおつの町までいって、できるだけたくさんお金を借りあつめ、あちこちで船をやといました。それから水夫たちをあつめ、丸彦が隊長となって、また北の国へ、米やいもを買いにいきました。
長彦と丸彦 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)