“えどづま”の漢字の書き方と例文
語句割合
江戸褄100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「思ひそめ茶の江戸褄えどづまに」という言葉にも表われている。また茶色は種々の色調に応じて実に無数の名で呼ばれている。
「いき」の構造 (新字新仮名) / 九鬼周造(著)
……ゆいたての円髷まるまげに薄化粧して、質実じみだが黒の江戸褄えどづまの、それしゃにはまた見られない、こうとうな町家の内儀風の、しゃんと調ったお悦と、き心に肩を揃えて、私は
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
一体女というものほど太平の恩沢にならされて増長するものは無く、又けわしい世になれば、たちまち縮まって小さくなる憐れなもので、少し面倒な時になると、江戸褄えどづま糸瓜へちまも有りはしない
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
江戸褄えどづまの下から加茂川染の襦袢じゅばんを見せるというので「派手娘江戸の下より京を見せ」という句があるが、調和も統一も考えないで単に華美濃艶かびのうえんを衒う「派手娘」の心事と
「いき」の構造 (新字新仮名) / 九鬼周造(著)