“えいん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
恵印50.0%
会陰50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
恵印えいんはどうやら赤鼻の奥がむずがゆいような心もちがして、しかつめらしく南大門なんだいもんの石段を上って行く中にも、思わず吹き出さずには居られませんでした。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
けれども恵印えいんは実の所、猿沢の池に竜などがほんとうに住んでいたかどうか、心得ていた訳ではございません。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
私どものまだ年若な時分、奈良に蔵人得業くろうどとくごう恵印えいんと申しまして、途方とほうもなく鼻の大きい法師ほうしが一人居りました。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
成善は四月二十二日に再び竹逕の門にったが、竹逕は前年に会陰えいん膿瘍のうようを発したために、やや衰弱していた。成善は久しぶりにその『えき』や『毛詩もうし』を講ずるのをいた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)