“えいたらう”の漢字の書き方と例文
語句割合
英太郎100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
門外に来てゐるのは二にんの少年であつた。一にんは東組町同心どうしん吉見九郎右衛門よしみくらうゑもんせがれ英太郎えいたらう、今一人は同組同心河合郷左衛門かはひがうざゑもんの倅八十次郎やそじらう名告なのつた。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
まだあかつきしらけた光が夜闇よやみきぬわづか穿うがつてゐる時で、薄曇うすぐもりの空の下、風の無い、沈んだ空気の中に、二人は寒げに立つてゐる。英太郎えいたらうは十六歳、八十次郎やそじらうは十八歳である。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)