“うれっこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
声妓33.3%
売子33.3%
流行妓33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
以前、仲之町なかのちょう声妓うれっこで、お若と云ったなまめかしい中年増が、新川の酒問屋に旦那が出来たため色を売るのはきつい法度の、その頃のくるわには居られない義理になって場所を替えた檜物町ひものちょう
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
彼の語るところによると「あの女」はある芸者屋の娘分として大事に取扱かわれる売子うれっこであった。虚弱な当人はまたそれを唯一の満足と心得て商売に勉強していた。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
だから相手も、面白くもなく、不愉快でもない。それでいて、彼女は相当に流行妓うれっこだった。
操守 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)