“うりこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
売子60.0%
売児20.0%
瓜子20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
折からの夕日に、林檎畑は花の様な色彩を見せた。あまり美しいので、売子うりこが持て来た網嚢入あみぶくろいりのを二嚢買った。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
外国ですと身体からだに故障のない限りは決して飢えるという恐れがありません。料理屋の給仕人でも商店の売児うりこでも、新聞の広告をたよりに名誉を捨鉢すてばちの身の上は、何でも出来ます。
監獄署の裏 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
たちまち朱筆の一棒をくらうだけで、気の吐きどころのない、ぐうを負う虎、壁裏の蝙蝠こうもり穴籠あなごもりの熊か、中には瓜子うりこという可憐なのも、気ばかり手負の荒猪あらじしだろう。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)