“うまやちゅうげん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
厩仲間55.6%
厩中間44.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
幸い、主人、大場石見は大の馬好き、近頃手に入れた「東雲しののめ」という名馬、南部産八寸やきに余る逸物いちもつに、厩仲間うまやちゅうげんの黒助という、若い威勢のい男を付けて貸してくれました。
兄高氏にもおおいえないものが今日はみえるが、彼の方はもっと若い、またもっと正直に昂奮していた。家中二百六、七十人という数は厩仲間うまやちゅうげんから若党、わっぱの端までをいれた大蔵屋敷の総人員であった。
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
甚介も、朋輩ほうばいも、眼をまろくした。そこへ、厩中間うまやちゅうげん虎若とらわか、藤九郎、弥六、小熊、彦一などが大汗かいて駈けつけて来る。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
厩中間うまやちゅうげんから取り立て、だんだん重用して、いまでは譜代ふだい同様な待遇と広範こうはんな職権を与えている者なので——平六の云い分もわかるが——裁決に困るのであった。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)