“うまやちゅうげん”のいろいろな漢字の書き方と例文
幸い、主人、大場石見は大の馬好き、近頃手に入れた「
東雲」という名馬、南部産
八寸に余る
逸物に、
厩仲間の黒助という、若い威勢の
好い男を付けて貸してくれました。
兄高氏にも
蔽いえないものが今日はみえるが、彼の方はもっと若い、またもっと正直に昂奮していた。家中二百六、七十人という数は
厩仲間から若党、
童の端までをいれた大蔵屋敷の総人員であった。
甚介も、
朋輩も、眼をまろくした。そこへ、
厩中間の
虎若、藤九郎、弥六、小熊、彦一などが大汗かいて駈けつけて来る。
厩中間から取り立て、だんだん重用して、いまでは
譜代同様な待遇と
広範な職権を与えている者なので——平六の云い分もわかるが——裁決に困るのであった。