“うばひさ”の漢字の書き方と例文
語句割合
奪去100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
吾等われら無上むじやうたのしみとせるなつかしの日本につぽんかへ希望きぼうも、まつた奪去うばひさられたといふものです。
鉄道の便宜は近世に生れた吾々の感情から全く羈旅きりよとよぶ純朴なる悲哀の詩情を奪去うばひさつた如く、橋梁はまた遠からず近世の都市より渡船わたしぶねなる古めかしいゆるやかな情趣を取除いてしまふであらう。
水 附渡船 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)