“うすしゃ”の漢字の書き方と例文
語句割合
薄紗100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
薄紗うすしゃ唐巾とうきんで髪をとどめ、ほう(上着)は白地きんらんに紫のぬい華文けもんたもと飛龍ひりゅうをえがかせ、鳳凰靴ほうおうか(くつ)を足にはいておられる。そして、相手方の備えを見て
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
四頭の白馬にひかせた四輪馬車ファイトンの上には、白色のフランス大薔薇と珍種の蘭をもって作りたる巨象をすえ付け、その背には、薄紗うすしゃ面怕ヤシマックをつけたアフガニスタンのバレエム王女が乗っている。
先日こないだ女房が地主の旦那と一緒に町へ出かけて行って、夜になってから帰って来たことがあったが、その日曜日には、彼女が木理もくめリボンをつけ、薄紗うすしゃのショールをかけていたのを彼は思いだした。
麦畑 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)