“うすいがわ”の漢字の書き方と例文
語句割合
碓氷川100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あの塩分の強い濁った礦泉こうせんの中に浸りながら、碓氷川うすいがわの流れる音でも聞いて、遠い旅から疲れて帰って来た身も心をも休めたいという楽みがあった。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
逗留客が散歩に出る。芸妓げいしゃが湯にゆく。白い鳩がえさをあさる。黒いつばめが往来なかで宙返りを打つ。夜になると、蛙が鳴く、ふくろうが鳴く。門付かどづけの芸人が来る。碓氷川うすいがわ河鹿かじかはまだ鳴かない。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
磯部いそべの三景楼というは、碓氷川うすいがわの水声を聞くことも出来て、信州に居る時分よく遊びに行った温泉宿だ。
芽生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)