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ういう
ふりがな文庫
“ういう”の漢字の書き方と例文
語句
割合
烏有
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
烏有
(逆引き)
この変な私の蒐集も、戦火のために他の一切と共に
烏有
(
ういう
)
に帰したが、こんな物よりも港々の思ひ出を伴つて居る菓子の写生帳は、どうなつて居るのか、時々思ひ出すことがある。
菓子の譜
(新字旧仮名)
/
岩本素白
(著)
こゝに
烏有
(
ういう
)
先生といふ談理家ありけり。理を談ずることを旨とする一大文學雜誌を發行せむとおもへども未だ果さず。烏有先生は何故に談理家となりぬるか。曰く記實にあかでなり。
柵草紙の山房論文
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
徒
(
いたづ
)
らに材料を他に示すことを惜んで
竟
(
つひ
)
にその材料を
烏有
(
ういう
)
に帰せしめた学者の罪は
鼓
(
つづみ
)
を鳴らして攻むべきである。
大野洒竹
(
おほのしやちく
)
の一生の苦心に成つた
洒竹
(
しやちく
)
文庫の焼け
失
(
う
)
せた
丈
(
だ
)
けでも残念で堪らぬ。
大正十二年九月一日の大震に際して
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
逍遙子沒理想を唱へて記實の業を操り、談理のやうなさを
吹聽
(
ふいちやう
)
す。われこれを評せむとするに當りて、
烏有
(
ういう
)
先生が有理想の説を擧げたり。この間わが談理の業を廻護したるところもありき。
柵草紙の山房論文
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
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