“うゆう”の漢字の書き方と例文
語句割合
烏有100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私の十四歳の暮、すなわち慶応元年丑年の十二月十四日の夜の四ツ時(午後十時)浅草三軒町から出火して浅草一円を烏有うゆうに帰してしまいました。
秋の夜の静寂は、何やら物語を訴うるがごとくその縷々るるたる烏有うゆうのささやきに人はともすれば耳を奪われるのだった。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
こうなって来ると思い出されるのは、それにもう一枚、駒井能登守ということでありますが、惜しいかな、せっかくの人材も烏有うゆうのうちに葬られています。