“いんぎんていちょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
慇懃鄭重66.7%
慇懃丁重33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
気色がなおると、彼はまた、甚だ慇懃鄭重いんぎんていちょうであった。つつしんで、玄徳を座上にしょう
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「いやいや、ああいう放埒者ほうらつものに、ここまでやって来られてはかなわん、重役どもの屋敷に一時とめておいて、わざと、慇懃鄭重いんぎんていちょうに扱っておけば、そのうちに窮屈がって、向うから逃げ出すじゃろう」
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あなくほど眺めておれる大原は平生へいぜいの書生風に引かえてにわかかたちを正し慇懃丁重いんぎんていちょうに両手を突いて初対面の口儀こうぎを述べ
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)