“いろざと”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:イロザト
語句割合
色里88.9%
色廓11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また浮名立ててもその間夫の事思い切らぬ故に、年季の中にまた遠国の色里いろざとへ売りてやられ、あるいは廓より茶屋風呂屋ふろやの猿と変じてあかいて名を流す女郎あり
島原の誇りは「日本色里いろざとの総本家」というところにある、昔は実質において、今は名残なごりにおいて。
いやしむべき色廓いろざとだと人は云う。然し、彼には、少しも、そういう狭い癖潔けっぺきは感じられなかった。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
『どう召された。——これや数右衛門、そちまで不心得ふこころえ至極しごくな、この色廓いろざとへ来るのに、青白い顔して、のこのこと来るたわけが何処にあろうぞ。……ても、不粋な奴、ちと、わしの伜の幸右衛門でも見習うては何うか』
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)