“いらご”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
伊良虞33.3%
伊良湖33.3%
伊良胡33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
麻続王おみのおおきみが伊勢の伊良虞いらごに流された時、時の人が、「うちそを麻続をみおほきみ海人あまなれや伊良虞が島の玉藻たまも刈ります」(巻一・二三)といって悲しんだ。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
伊良虞いらごの島」は、三河渥美あつみ郡の伊良虞崎あたりで、「島」といっても崎でもよいこと、後出の「加古の島」のところにも応用することが出来る。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
伊良湖いらごで椰子とともに私が拾った中にも、藤の実の形をしてさやが二尺もあり、かたひらたい濃茶色こいちゃいろの豆をもったものを、土地でもモダマと呼んでいたから同じもので、産地季節が同じかったために
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
芭蕉が伊良胡いらごに杜国を訪ねた時の句に「すくみ行くや馬上に氷る影法師」とあるのを見ても、その寒さはほぼ想像出来る。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)