“いらこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
伊良子66.7%
伊良胡33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……海がいだら船を出して、伊良子いらこヶ崎の海鼠なまこで飲もう、何でも五日六日は逗留というつもりで。……山田では尾上町の藤屋へ泊った。
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
いなびかりちっと気がえがね、二見ヶ浦は千畳敷、浜のいさごは金銀……だろう、そうだろそうだろうであろ。成程どんどん湧いていら、伊良子いらこヶ崎までたっぷりだ。ああ、しかし暑いぜ。
浮舟 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
波と風とに翻弄されながら、闇黒の海の上を飄々と吹流されて行くうち、夜の八ツ時、伊良胡いらこ崎の燈台の火が見えた。
重吉漂流紀聞 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)